退職の心得



退職をするにあたって、キャリアについて、あるいは人生について色々とプランを練ったりするものです。自己分析などを一生懸命やることもあるでしょう。でも、「なるようにしかならない」のもまた人生です。

■未練を残すな


 退職する際、勤続年数が長かったり、お世話になった上司、同僚がいた場合など、あれこれと悩み、決断をすることが困難になることが予想されます。

 退職という行動にとって、最も障害になるのはこの未練という感情です。

 未練を断ち切るには、どんなに他人から罵倒、非難されようが、いかにして「エゴイスト」になりきれるか?が重要な鍵になります。

■退職理由はどんなことでもよい



 よく世間では、「人間関係を苦に会社を退職すること」など問題外だ、などといわれるようです。例えば、転職するときに、面接の場などで前の会社の退職理由を聞かれて、

1、「人間関係が嫌で辞めました」
2、「あのバーコードのハゲの馬鹿上司が気に食わなかったから辞めました」
3、「朝、起きたら、満員電車に乗るのが億劫になったから辞めました」
4、「もうすぐ、UFOが私を迎えに来るかもしれないと思ったから辞めました」

などなど、個人でさまざまな退職理由があるはずです。

表向きは、「キャリアアップしたい」だとか、「資格をとるため」だとか、「留学したいから退職した」とか、みなさんそれぞれ無難なことを言うわけですが。

もちろん、面接の場でわざわざ「本当のこと」を言う必要など、さらさらありません。
面接の場は、だまし合いですから馬鹿正直に、人事の前で、自分の主張をさらけ出す必要もないわけです。

ただ、退職の決断の際に迫ってくる、あなたの心の奥底にうごめいている、本当に苦しい部分(やっぱりこれは“人間関係”が多いかと思うんですが)、そういった素の感情を大切にして生きていったほうが、自分に対して正直に生きられるのではないか?、ということです。

だから、退職の決断を下す際には、退職の理由は何でもよいのです。

■退職後の生活についてあれこれ悩まない



お金のことが一番、心配だと思います。
ローンを抱えていたり、家族を養っていく身だったりするとなおさらでしょう。

ただ、実際に退職をする人の話を聞いてみると、長期的に退職の計画を練って退職したというケースよりも、「朝起きて、退職を一瞬で決断した」というケースが意外にも多いのです。

人間、物事を計画的にやっていくということは難しいものです。例えば、社会人として引継ぎを万全にやって退職するというのは、確かに理想的な話です。

でも、引継ぎだなんだとやっているうちに、上司や周囲の人間から何となくあなたの退職を誤魔化され、はぐらかされ、いつの間にか4ヶ月、5ヶ月過ぎていたなんてことありませんか?

「明日、会社を辞めようの会」の退職マニュアルは、そういった面倒なことを一切はぶくための実践的な退職のためのマニュアルです。

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■会社で出来た人間関係を一切断ち切ることを決断する



人間は一度出来た人間関係を断ち切ることは、あまりしたくないと考える生き物のようです。
もちろん、退職をしてからも付き合って生きたい人たちもいるでしょうし、そういう人間関係は残していければ残していくというスタンスでいいと思います。

しかし、会社というのは、どんなに和気あいあいと家族的な雰囲気の中で、みんなで楽しくやっているようなところであっても、フタを開けてみると、まわりはライバルで、実はお互いに憎みあって、隙あらば他人の足を引っ張って、のし上がってやろうという邪な野心の塊のような人物であふれ返っていたりするものです。

心を許して、同僚に退職のことを話したとたんに、その噂が社内全体に広がるなんて形で裏切られることもあるわけです。

だから、退職を決断する際は、「仲のよかった人」も「仲の悪かった人」も含めて、会社で出来た人間関係を一切断ち切ることを決断する必要があるのです。

あまり心配しなくても、本当に仲の良かった人であれば、退職後に連絡があったりするものです。


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