「突然、会社を退職すること」によって引き起こされるであろう、職場の人々からの不利益、嫌がらせに断固立ち向かうこと。



普通に退職する場合であっても、退職する社員のことをあまりよくは思わないケースが大半です。
会社組織から抜け出そうとする「裏切り者」として、同僚や上司から見られてしまうことが多いのです。

周囲からの「足抜けさせてたまるか!」という感情から生じる無言の圧力や、
「辞めるからって、仕事の手を抜くんじゃねえぞ!」とあからさまに暴言を吐いてきたり、
あるいは、蹴られる、殴られる、平手打ちを食らわされる、ということなども考慮しなければならないかもしれません。

それだけ、日本の会社において、退職という行為はタブー視されているものなのです。
「退職」の二文字を口に出した途端、あなたと組織は、一気に対立した関係になってしまう、それを覚悟しなければなりません。

もちろん、退職をすべて穏便に、組織との調和を乱すことなく、あくまで円満退職を目指すことも可能ではあります。

しかし、どれだけのことを会社があなたに対して今までしてくれたでしょうか?
散々、あなたに対して文句を言い、罵詈雑言の限りを尽くしてきたような上司たち、あるいは、職場の人間関係全般のストレスの原因になっていたような同僚達が、

あなたが退職という言葉を口に出した瞬間に、手の平を返したように、

「辞めるな、辞められたら困る!」
「辞めないでよ〜。なんで辞めちゃうの?」
と、のたまう。

あるいは、退職に際して引継ぎも済ませないで去ろうとするあなたに対して、

「お前、引継ぎぐらいちゃんとやっていけよな。一人で生きてるんじゃないんだからな!会社から、給料もらって今までやってきたんだろうが!」
などと、耳にタコが出来たような、紋切り型のお説教を平然としてくるような輩がいることに、唖然とすることもあるでしょう。

あきれ返って、モノも言えない感じですが、それが現実です。(何をいまさら、散々、おれのことをけなしていたくせしやがって!、と思った体験を持っている方も少なくないハズです。)

とりあえず、何が何でも辞める社員を引きとめようと、全力であなたを辞めさせまいと“彼ら”が動く姿が目に見えるようです。

今まで我慢して文句も言わず、会社で働いていたあなたは、せめて退職のときぐらい、一泡を吹かせてやろうじゃねえか!という気概で、退職に立ち向かわなければなりません。

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