間違った退職の仕方
退職までの流れ
1.直属の上司に退職の意思をまず伝えましょう
なぜ、直属の上司でなければならないのでしょうか?
それは、直属の上司がアナタの退職の事実を知る前に、会社に退職の噂が流れたりすると、上司の面子が丸つぶれになるからです。そうなると、上司から恨みを買って、さまざまなイヤガラセを受ける可能性があります。
そうした面倒を避けるために、こっそりと、「実は、、、」と上司に話を持ち掛けましょう。(上司の手の空いているときを見計らうことが大切です。)
これを書いている私も、某企業を退職する際に、直属の上司ではなくて、仲のよかった上司に退職の意思を最初に告げてしまって、あとで「あいつは常識を知らない!」ということでちょっと恥をかいたことがあります。
2.退職の理由は、できるだけ前向きなことを言いましょう
会社に対する不満や愚痴を述べてはいけません。
なるべく穏便にことを済ませたいのであれば、
・田舎に帰って家業を手伝う予定
・自分の夢のために、退職をしたい
以上のような理由を述べるのが一番無難です。
個人的な野心や、私怨は極力おさえて、腹芸のできるビジネスパーソンになりましょう。
3.退職日を上司と相談します
自分の都合だけ考えて相談してはいけません。仕事はチームワークでやるものです。残された社員に迷惑がかからないような日取りに出来ればしたいものです。また、ボーナスをもらった翌日に辞める、というような辞め方だけは絶対に避けましょう。
4.退職願の提出
上司の了解が得られたら、退職願を提出します。
5.業務の引き継ぎ
きちんと引き継ぎをすれば、アナタへの周囲からの評価もグーンとアップするでしょう。
「引き継ぎノート」のようなものに、アナタがやっていた仕事をまとめておくとよいです。だいたい、引き継ぎに要する日数は一週間ぐらいというのが普通です。
次の職場や退職後のことで頭がいっぱいなのはわかります。でも、再就職のときに備えて、アナタ自身の持っている知識を再点検する意味からも、引き継ぎ作業には前向きに取り組んだほうが後で役立ちます。
6.挨拶まわりで自分の人脈の再確認
社外の関連会社や取引先からまわり始めましょう。退職日の3〜4日前からまわり始めるのがいいです。ただ、相手も仕事中だということをお忘れなく。昼休みが終わるころや、退社時間前など、時間帯を考えておきましょう。TPOをわきまえるのが、ビジネスパーソンとしての最低限のマナーです。
社内の場合は退職日当日に、不在の人にはメモを置いておく配慮も忘れずに。
7.職場の送別会
たとえ儀礼的なものであっても、この日はアナタが主人公です。
有終の美を飾るべく、あなたの人柄を感じさせるスピーチを頭の中でまとめておきましょう。
※退職のときのスピーチについては、こちら
8.会社に返却するもの、会社から受け取るもの
<会社に返却するもの>
□ 健康保険証
□ 身分証明書
□ 名刺
□ 通勤定期券
□ 社費で購入した文房具類、図書
□ 制服、作業着
<会社から受け取るもの>
□ 離職票
□ 源泉徴収票
※離職票を会社からもらえない場合は、こちら
<会社が保管していれば、返却してもらうもの>
□雇用保険被保険者証
□年金手帳
9.退職