民法の観点から



 二週間前までに、退職の意思を告げればよいと書きましたが、

   厳密に言うと、期間の定めがあるかどうかで異なります。


(1)雇用期間が定められている場合
 原則として、期間内に辞めることはできませんが、やむを得ない理由がある場合は辞めることができます(民法第628条)。
(2)雇用期間が定められていない場合
 何らかの都合で仕事を辞めたいときには、原則として2週間前までに申し出ることになっています(民法第627条)。
 ただし、使用者の了承を得られれば、その日から辞めることもできます。また、退職に関して就業規則に定めがあるときは、それに準じます。


■要点
 あなたがもし、会社に対して、「明日、会社を辞めたい」と言った場合、「損害賠償責任」を追及される可能性があるということで、これはこれで現実には起こりえる話です。(訴訟費用などを考えるとわざわざ裁判を起こす会社もあるだろうか?ということもありますが、可能性としてはありえます。)
 しかし、“やむを得ない事情”があればいいわけです。
 では、“やむを得ない事情”とは何でしょうか?

 「明日、会社を辞める会」がオススメするのは、
 “ちょっと頭がヘンになったフリ”をすることです。
 つまり、「会社にいて、労働によって、職場環境によって、頭がちょっとヘンになった」と会社に対して思わせることです。
 頭がちょっとヘンになった、これが“やむを得ない事情”です。


 電話で「退職の意思」を“ちょっと頭がヘンになったフリ”をしながら告げれば、アナタの上司も引き止めることをあきらめるでしょう。



 でも、“ちょっと頭がヘンになったフリ”は徹底的にやらなければなりません。
 ここで、本当にどうかしてしまったんじゃないかと相手に思わせる技を載せておきましょう。

●わざと、どもってしゃべる(「あっ、あっ、あの、あの、か、会社を、、やめ、やめたいん、ですけど」)
●要件を伝えたあとに、相手が反論してきたら、もう一度同じ言葉を繰り返す。(「おはようございます。」などと、会話の途中にあいさつをしてみる。)
●吐くまねをしてみる。(電話なので、吐いている様子は相手には見えません。でも、“ゲー!”と吐いている音を相手が聞いたら、かなり驚くはずです。)
●「スーツは、着られるんですが、外に出られないんです。」と言ってみる。
●一方的に喋る。相手の反論にいちいち耳を傾けてはいけません。

※会社に電話をかけるときは、あらかじめ、「台本」を自分で作っておくことです。
 うまく喋ろうとは思わないで(どうせ、“ちょっと頭がヘンになったフリ”をしているのですから)、ひたすら、台本にそって喋りましょう。

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